長期休暇にはいると曜日の感覚ってわからなくなりますよね
学校に言っている間は意識するんですけどね。
さて、今日のss「涼宮ハルヒの小旅行2」ですが何ともスローペースです
どうやら、キャラが勝手に動いてしまったようで3部作完結にはならなさそうです。
今回は長キョン分が非常に少なめですが次回へのクッションだと思って読んでください。
それでは、以下よりどうぞ
昨夜の一件により寝るのが遅くなってしまった俺が目覚めたのは朝を告げるベルが鳴り響いた1時間もあとのことであった。
「ん・・・もう8時半か。」
そうつぶやいた俺はまだ事の重大さには気付いておらず非常にのんびりとしていた。
「ちょっと待てよ・・・確かハルヒが集合時刻に指定したのは・・・・・・」
9時である。
のんびりとしていた俺に残された時間はあと26分42秒。やべぇ、完全に遅刻だと心の中で叫んだので更に6秒のロス。こうしている間にも刻一刻と集合時刻は近づいている。
身支度に6分、荷物の最終チェックに2分、たんすの角に小指をぶつけて悶えていたのが1分。残り時間は16分53秒。駅前までは何事もなければ自転車で15分でつける。俺は確信した、このまま行けばいけると。
「・・・・・・遅い、罰金!」
どうやら俺は間に合わなかったらしい。そりゃそうだ、来る途中の8割の信号に引っかかっていたら、間に合うものも間に合わん。
「なんでアンタはいつもいつも遅れるのよ。」
遅れてしまうものはし方がないだろう。それに古泉だってまだ来ちゃいない
「古泉君はいいの、ちゃんと仕事があるのよ。アンタみたいな平団員とは違うのよ」
へいへい、そうですか。どーせ俺は一生平で構わんよ。で、古泉は何をしてるんだ?
「さあ、あたしもよくは知らないんだけど、準備があるからここで待っててっていわれたのよ」
なんじゃそりゃ。どうせ機関のやつらが何か仕組んでいるにちが・・・・
「お待たせしました。」
突然現れたのはいつもの微笑を浮かべる古泉であった。
「あちらに迎えの車をご用意してありますので、どうぞそちらに。」
古泉が示したその先には黒塗りのいかにも値段の張りそうな車が止まっていた。ほらな、俺の予想通りだ。ところで・・・ありゃリムジンっていうのか?
「へぇー、すごいじゃない!!古泉くん。あたし一度でいいから乗ってみたかったのよねぇ、あれ。」
ハルヒはパッと顔を輝かせると荷物の重さなど感じさせない軽やかさで颯爽と駆けていった
「お荷物お持ちしますよ。」
古泉はそういうと朝比奈さんが今にも倒れそうにしながら抱えていた荷物をひょいと取り上げた。
「ありがとうございます」
朝比奈さんは女神をも凌駕する燦然と輝く微笑をたたえながらいった。その笑顔があればアトラスのように天空だって支えられるかもしれない。ところで古泉、何だその紳士アピールは。
「おや、いけませんか?長門さんの荷物はあなたが持つものと思っていましたので、僕が朝比奈さんの荷物をお持ちしただけなのですが・・・」
ち、この野郎。言われんでもわかってるんだよ。お前のその言い方が気に食わないだけだ。
「おい、長門。重いなら荷物持つぞ。」
「・・・・・・いい」
やれやれ、長門ならそういうだろうと思ったよ。負けず嫌いというか、変なところで意地を張るからな。そこはどこぞの団長さんと同じかそれ以上だ。
ま、そんなわけで車に乗り込んだのだが・・・
「案外広いのね、この車。これって古泉くんの?」
んな分けないだろう。いや、大きなくくりでいえば古泉のものでもあるのか。
「いえ、向こうの方がスイスまでの足を出してくれたのですよ。はるばる着てくれる方へのささやかなお礼としてです」
そのお礼がリムジンとはささやかとはかけ離れている気もするが・・・
「その言葉は飛行機に乗るまでとっておいてはどうでしょうか。きっと驚きますよ。」
「まだ何か用意してるわけ?ちゃんとあたし達のもてなし方心得てるじゃない。褒めて遣わすわ」
「ありがとうございます」
いつからお前はVIP待遇を受けるような身分になったんだ?それに古泉がお礼をいうなんて意味がわからない。
「うっさいわね、SOS団の名前がついに世界にまで知れ渡っているという証よ、証!いいことじゃない」
知れ渡っているといってもごく一部のやつらだけだと思うがな。
「何か言った?」
「何でもねぇよ」
さて、何もすることがないので車内のやつらの様子でも紹介しておこう。ハルヒは言うまでもなくふんぞり返っており、古泉はどこ見てんだかよくわからないがとりあえずニコニコしている。朝比奈さんはなんだかそわそわして落ち着かない様子だ。誰だって乗りなれないリムジンに乗っていたらそうなるだろう。俺だって座っている尻が何だかむず痒くてしょうがない。長門はといえばどこからともなく引っ張り出した分厚いハードカバーの本を黙々と読んでいた。長門よ、もしかしてそのカバンの中身はすべて本じゃないだろうな。実際のところは俺が昨日準備に立ち会ったのでそんな事はない。
それにしても長門がいつもより数段可愛く見えるのはどうしてなんだろうね。きっと俺がこのみの服を選んでいるからなのだろう。長門の容姿を例えていうなら、そうだな、寒空に舞い降りた白い恋人といったところか。とにかく似合いすぎている。
自分が選んだだけに自惚れしすぎなせいもあるとは思うが。ま、でも俺にセンスがないというわけでもないらしい。さっきハルヒが褒めていたしな。もちろん俺じゃなくて長門をだ。俺が服を選んでやったということがバレれば、何されるかわからん。
「ちょっとキョン。さっきから何有希のことチラチラみてんのよ。」
まったく、目ざといやつだ。何でそういうところだけ見つかるんだ
「まったくの誤解だ」
「何言ってるのよ、有希だって視線感じていたでしょう?」
長門は吸いこまれるようにして読んでいた本から顔を上げると
「彼に見られることに対して抵抗はない。昨日は彼の目の前で着替えを行ったからなおさら。」
と言った。
この瞬間、車内の空気は過冷却水に衝撃を加えたかのごと急激に凍りついた。
その中心にいるのは、言わずもがな、ハルヒである。
「ちょっと、キョン。その話詳しく聞かせてもらえないかしら?」
わ、わかった。ちゃんと説明するからその首に回している腕にグイグイ力を加えていくのは止めてくれ。古泉、にやけてないで止めろって。いや、ホントこれはマジでやば・・・・・・・
俺が目を覚ましたのは飛行機の中だった。ハルヒのチョークスリーパーによって落ちてしまっていたらしい。化け物クラスのパワーだなあいつは。
「やっと目を覚ましましたか」
なんだ古泉いたのか。びっくりさせやがって。
「すみません、ところでここがどこかお分かりですか?」
「そこまでもうろくしちゃいないさ。普通に飛行機の中だろ?」
「この飛行機がマッハ2の速さで飛んでいるとしても普通でしょうか?」
「何だって?コンコルドとかそんなものか?」
「ご明察。その通りです」
「まったくあきれたもんだな。そんなにハルヒの機嫌取りのために金を使うのか」
「それが私達機関の仕事であり使命であるのです。それは貴方が一番お分かりでしょう?」
「あぁ、わかってるよ。すべてはあいつのさじ加減だ。俺らにはどうすることも出来ねぇ。だがな・・・」
俺は少し機嫌が悪かったのかもしれないな、自分の口からまさかこんな言葉が出るとは思わなかった。
「あいつはおしゃぶりをやれば黙っているような赤ん坊じゃねぇんだ。何でも与えて落ち着かせるそのやり方が俺は性に合わんと言ってるんだ」
古泉は少し驚いたような顔をするとすぐに元の笑顔に戻り、
「わかりました、その言葉、肝に銘じておきます。」
といった。俺は少しばかりびっくりしていた、俺の口から転がり出た言葉に対しても古泉の一瞬見せた今まで見たようなことのない顔に対してもだ。こいつはこいつなりに機関の方針に思うところがあるのだろう。俺は少なくとも古泉がハルヒを世界を改変させる可能性のあるものとしてみなしていることは絶対にないと信じている。いや、信じることでもない。それはこいつを見ていればわかることだからだ
「ところで、女性陣はどうした?見当たらないようだが」
「ここより大きなところにいらっしゃいますよ。僕は貴方が目を覚ましたときに混乱しないようずっとそばにいました。」
「そうか、それは悪いことをしたな。だがありがとよ。」
「御礼を言われることではありません。貴方のめったに聞けない赤面するような寝言も聞けましたから」
「っ!?このやろう、俺が何言ったのかは知らないが口外したらお前の皮をすべて剥いでかわりにサランラップを巻いてやる。」
「安心してください、僕の口は堅いですから。」
どうにも信用できん。俺はふと疑問に思ったことを古泉に聞いてみた
「そういえば、お前が俺をここまで運んだのか?」
「いえ、僕にあなたを支えるだけの力はありませんよ。新川さんがすべてやってくれました。」
すげぇな、新川さん。ノート殺人が起きる漫画のおじいさんみたいだ。
「さて、貴方も目覚めたことですし、皆さんのところへ行きましょうか?」
「そうだな、お前の2人きりってのも鳥肌もんだぜ。」
「おや、僕は構いませんよ?」
わかったから、それ以上顔を近づけると殴る蹴るの暴行を加えて、二度とたてないようにしてやる
「どこをですか?」
古泉、お前酔ってるのか?
このあとの飛行機の中の出来事は特に記す必要はないだろう。マッハ2の飛行機であったこともあり航行時間は短く面白いこともなかったからな。何か一つ取り上げるとしたら、マージャンで一回だけ参加した森さんが超強かったことぐらいだろうか。大人の女と言うのは何とも神秘的なものである。
飛行機には11時に乗り飛行機に乗っていた時間が大体6時間。時差は8時間あるのでスイスでは今は深夜2時。真っ暗だ。
「なんでこんなに暗いのよ。」
お前は時差のことは考えてたのか
「・・・あ」
そういうことか
このアホの考えによれば時差は含まれていなかったわけで頭の中では17時の気分だ。それは日本での話だぜ?
「な、なによ。ちゃんと時差のことも考慮してのことよ。みんな長旅で疲れているでしょうから、寝る時間も必要でしょ?そしたらぴったりじゃないさすがあたしよ」
とってつけたように言うな。やれやれ、幸先が不安だこんなことでスイスでの2泊3日を無事に過ごせるのかね?
一つ思ったが、話進むスピードやけに遅くないか?だよな、このままのペースでいくとだらだらになりそうなんだが・・・っておい!作者、逃亡するなよ。
はぁー、やれやれ。どうやら、ここでいったん区切りらしい。何とも申し訳ない。とりあえず、続きは「涼宮ハルヒの小旅行3」でだそうだ。